治療期間はどのくらいですか?
子どもの矯正治療か大人の矯正治療かで、大きく異なってきます。
子どもの矯正治療の場合、治療終了の一つの目安となるのが身長の伸びがほとんど止まる時期になります。これは身長の伸びが止まる時期と顎の成長が終わる時期が密接に関係するためです。
当院では毎年レントゲンを撮影し、次の3つの条件が整ったところで歯並びが安定したと判断し、治療が終了になります。
1.かみ合わせに大きな問題がない
2.顎の成長がほぼ終了している
3.左右の12才臼歯(親知らずの一つ前の歯)が上下でしっかり咬んでいる
これを聞くと治療期間が非常に長く、大変だと考えるかもしれません。
しかし多くの場合、子どもの矯正治療の期間の後半は3~6か月ごとの来院になりますし、お子さんだけでの来院が可能なことも多く、負担はかなり少なくなります。
子どもの矯正治療が終わった段階で、更に治療の必要がある場合や本人あるいは親御さんの希望がある場合、大人の矯正治療へと移行します。当院では、子どもの矯正治療だけでは治療が難しい場合、最初の矯正相談あるいは診断の際にお伝えしております。
大人の矯正治療の場合、マルチブラケットという装置をつけて歯を動かします。多くの場合、歯を抜かない場合は1~2年、歯を抜く場合2~3年ほどできれいに並びます(治療前の歯並びの状態によっても期間は異なりますし、歯の動く速度も個人差が大きいため、あくまでも一つの目安になります)。
きれいに並んだ後、その状態で歯が安定するよう、保定装置(リテーナー。動いた歯が後戻りするのをおさえる装置)を用いた保定期間に入ります。保定期間は少なくとも2年間、来院間隔は2~6か月ごとになります。